「隙間」/[gap]
しょーろんぽー。
デザイナー/アーティスト |Japan
OTHER PERSPECTIVE
DETAILS OF THE WORK
AWARDS 2021 FINALISTS
作品のコンセプトは「狭い空間」である。日常的なモチーフや日常的な世界を舞台にし、狭いところを通るワクワク感を楽しむ作品である。
小さい頃を思い出すと、狭い隙間や空間を通りたくなった記憶があった。「狭い」は圧迫感やストレスを感じることもあるだろう。しかし「狭い空間」がリラックス効果やワクワク感与えることもあるのではないだろうか。これまで自分はVR空間の利点は狭い空間にいても、広い世界を見ることができることだと考えていた。それは現実でも狭い空間を広く見せようとすることがあったからだ。けれども、限られた空間を作ることもバーチャルリアリティ上での表現の可能性を秘めているのではないだろうか。
この作品は狭い空間を進んでいくだけである。しかし、進むだけでワクワク感を感じることができるような体験ができるよう心がけて制作をした。私はおもちゃや壮大な仕掛けがなくても、人はワクワクし、遊ぶことができると考える。
作品の超体験にはVR HMDが必要になります。体験方法はこちらをご覧ください。
CREATOR PROFILE
しょーろんぽー。
デザイナー/アーティスト |Japan
ものや現象を観察・分析し、そこから抽出した要素を繋ぎ合わせることを軸にして、制作を行っている。人のものに対する認識を観察の観点に取り入れ、言語学や記号論からのアプローチを探究している。
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個人的には最もVRで体験したい方向性の作品だった。今回の応募作品としては簡素な方ではあるが、このフォーマットをもとにして複雑な構造やギミック、ストーリー性など盛り込んでいければ、特異な体験や感覚を生み出し得る題材だと考え選出した。
審査員
磯 光雄
アニメーター・演出・脚本家
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スケールの変化をうまく利用したVR作品。
審査員
David OReilly
マルチディシプリン・アーティスト
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人の感動ポイントをうむためには、すでにリアル世界でみたことがあるものがバーチャルで拡張されていくことです。
それのよって心が動きやすく感じましたし、それを感じる作品でした。審査員
imma
バーチャルヒューマン
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この作品は、普段の日常生活から出発して、建築物や物の隙間を探検し、既知の現実の視点を全く新しいものに変えていくものです。既知の世界をベースに構築された他の多くのVR作品とは異なり、環境を圧縮することで鑑賞者にストレス感を与え、その狭間から再び新たな想像力を引き出し、鑑賞者の身体と精神を解放する。それは既知の現実を覆すだけでなく、VR技術の可能性を広げるものでもあるのです。
審査員
Baboo LIAO
劇場演出家
FEATURING WORKS
ファッション・音楽・映像・グラフィック・イラストレーション...etc
同時代のリアルな感覚を共有できるアーティストとともに創造する新たなカルチャー体験の作品群。