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Ambient Divergence

Ambient Style

Ambient Style |United States

OTHER PERSPECTIVE

DETAILS OF THE WORK

AWARDS 2021 FINALISTS

パンデミックにより我々は家の中、室内またはインターネットでの生活を余儀なくされました。
このような行動や世界観の変化は多くの恐怖、苦痛、混乱をもたらしましたが、同時に制限された世界での新たなコミュニケーション方法への関心を飛躍的に高めることともなりました。
テクノロジーは情報や遠隔地とのつながりを今まで以上に身近なものにした一方で、「普通」という概念を崩壊させ、文化的なアイデンティティな分裂を助長することにも繋がってしまいました。
コミュニティを繋ぐことを目的として発明されたテクノロジーは時折エコーチェンバーとして、事実とは異なった情報を錯綜させ、フィルターバブルも相まって更なる誤解と分裂を引き起こしています。
唯一無二の信念は存在しないこの混乱した世界の中で、我々はどのように自分自身を見つめ直すことができるのでしょうか。
私たちの作品、Ambient Divergenceでは仮想世界の中で他人の一人称視点を通して「根本的な他者性」を体験することでこの問いに対する手がかりを示しています。
この作品は「普通がない」という認識を育むための可能性について一歩立ち止まって考えるきっかけとなるでしょう。
私たちはUnityとStyly、Shuriken particle system、Playmaker、Mixamo、Sketchfab、Blenderそして世界中の友人のマイクから収録した環境音を用いてこの作品を制作しました。
あなたは魂として他者に触れることで、他者へ没入し、彼らの思想や生活を垣間見ることができます。フィルターのかかっていない世界を体感し、フィルターのかかった「普通」を壊すきっかけとなると考えています。

作品の超体験にはVR HMDが必要になります。体験方法はこちらをご覧ください。

CREATOR PROFILE

Ambient Style

Ambient Style |United States

Ambient Styleは2020年にNY大学のITP(Interactive Communications Program)で出会った3人、Shinnosuke Komiya, Lucas Wozniak, Jack Chenの3人によるアートコレクティブである。Ambient Styleは相互主観、認知・認識、身体性・帰属性をテーマに投機的な問いを投げかけ、没入型、体験型のインスタレーションを中心にアート、デザインと最新のテクノロジーを用いた作品を手がける。

Shinnosuke Komiya
Shinnosuke KomiyaはNYのBrooklynを拠点とする東京生まれのクリエイティブテクノロジスト・アーティスト・研究者である。彼の研究は「人体拡張(Human Augmentation)」。身体的な拡張だけでなく、認知の拡張もテーマに作品を制作している。彼の作品は物理的な現象とバーチャルな現象のインタラクションを様々なメディアで表現されている。
代表的な彼の作品の一つに2017年にSXSWにて展示を行ったGROOVE(https://groove4dancers.tokyo)がある。

Jack Chen
JackはSFをテーマにしたビジュアルストーリーテリングを用いて社会とテクノロジーの関係性を探究するメディアアーティストである。伝統的な映像制作をバックグラウンドに、バーチャルプロダクションやインタラクティブなAR/VRのようなテクノロジーを用いてストーリーテリングの新たな可能性を模索している。

Lucas Wozniak
Lucasは学際的アーティスト・研究者である。彼の作品はマルチメディアの体験を通して相互作用する社会や生態的な問題を理解しようとするものである。あらゆるメディアをよりインタラクティブに、より身体的に、そして観客個人にとって意味のあるものにするにはどうしたらよいかという好奇心から、UXデザイン、VR/ARの開発、AIによるストーリーテリングや世界観づくりに関心を寄せている

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