VR CYPHER
Eguo
オーディオビジュアル・アーティスト |Japan
OTHER PERSPECTIVE
DETAILS OF THE WORK
AWARDS 2021 FINALISTS
ヒップホップカルチャーから派生した「サイファー」は、傍観者として音楽をただ鑑賞するのではなく、自らがラップをするプレイヤーとなってそのコミュニティに参加することに意義があります。ヒップホップカルチャーとも密接につながるクラブカルチャー(クラブミュージック)も同じで、人々が一堂に会して、それぞれがそれぞれのスタイルのダンスで身体表現をしたり、ダンストラックの制作や、音楽・映像を能動的にミックスするDJ/VJなどという形でコミュニティに参加することに意義があります。鑑賞者自らアクションを起こすことができるVRならば、ヒップホップカルチャーやクラブカルチャー(クラブミュージック)のそういった意義や、私がクラブミュージックの進化系として捉えている音楽と映像が組み合わさったオーディオビジュアルアートの魅力をより深く伝えることができるのではないかと思い、この作品を制作しました。
VR CYPHERへようこそ
宇宙人たちが地上で開催しているVRサイファー。
それぞれがそれぞれのスタイルで踊り、音と光を発しています。
コントローラーのテレポート機能を使ってフロアを移動すると、位置に応じて音と光が変化します。
移動して、それぞれの宇宙人たちが発する音と光を聴いたり(見たり)、ミックスしてみてください。
ただ聴く(見る)だけではなく、あなたも音と光を発することができます。両手の人差し指のトリガーを引くと、それぞれの音と光を発することができるので、宇宙人たちとセッションをしてみてください。
それでは参加してみましょう!
作品の超体験にはVR HMDが必要になります。体験方法はこちらをご覧ください。
CREATOR PROFILE
Eguo
オーディオビジュアル・アーティスト |Japan
東京出身のAudiovisual Art / Electronic Music制作者。これまでに自作の電子音楽と映像を融合させたビデオ作品を数々発表。2017年、Video Bouillon(ヴィデオブイヨン)名義でオーディオビジュアル・ライブパフォーマンスの活動を開始。恵比寿リキッドルームや音楽動画メディアBoiler Room/DOMMUNEなどでライブを行う。2019年、Eguo名義で音楽アルバム『Digital Maze』と4本のMVをリリース。その他VJやフライヤー/ポスターなどのアートワーク、YouTubeのインタビュー番組ニートtokyoに所属するなど多岐に渡って活動中。10代の頃はラップをしていた。
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自分が身体を動かしたり操作したりすることで音や空間が変化する、"インタラクションによって鑑賞者自身が作品に関わる感覚"を、審査員一同が楽しみながら感じることが出来ました。また、こうした仕掛けを現実世界で実装する時には、場所の工面や設備の開発など、物理的な実現ハードルが多々あるだろうということも想定でき、それをクリアしていく未来も想像しました。
本作品は、xRによって表現のフィールドがあらゆるクリエイターに開放された事を象徴する作品としても意義があるものであり、また、"感性で世界を切り裂く"というパルコのパーパスの体現を予感する作品だとの思いから、PARCO PRIZEに選出させていただきました。これから素敵なコラボ作品が誕生することを楽しみにしております。PARCO
Prize Owner 2021
FEATURING WORKS
ファッション・音楽・映像・グラフィック・イラストレーション...etc
同時代のリアルな感覚を共有できるアーティストとともに創造する新たなカルチャー体験の作品群。