PIECE OF STRING
Wyatt Roy
クリエイティブ・ディレクター |United States
OTHER PERSPECTIVE
DETAILS OF THE WORK
AWARDS 2018 SILVER / MEDIA AMBITION TOKYO PRIZE
湖に小石を投げてから1秒後、小石は消え、波紋だけが残ります。 同様に、家に住まう人々が姿を消した時、彼らの残響だけがそこにはあるのでしょうか?
作品の超体験にはVRHMDが必要になります。体験方法はこちらをご確認ください。
CREATOR PROFILE
Wyatt Roy
クリエイティブ・ディレクター |United States
Wyattは、没入型ストーリーを作成および共有するための新しい方法を研究する作家、写真家、映画製作者、仮想現実アーティストです。彼のVRの物語は、ニュアンスのある人間のキャラクター、私たちが住んでいる空間、そして記憶に埋め込まれた感情を捉えて伝えることに焦点を当てています。彼は映画と写真のクリエイティブ集団であるMakuの共同設立者であり、スタンフォード大学で心理学の学士号を取得しています。
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私は、この作品をとても気に入りました。私自身もトロントのスタジオで同様のフォトグラメトリーを使って自分をスキャンした経験がありますが、この作品は非常にユニークな見せ方をしていた点が印象的でした。私はスケールを使用して空間を探索するのが大好きだったので、単一のアセットを使ってより大きな作品を作るこの作品の見せ方は非常に賢い方法だと思いました。このコンセプトでキャラクターを使ってゲームを作った暁にはさらに世界が広がり、よりクールな作品になると多くのポテンシャルを感じました。SILVER受賞、おめでとうございます。
NEWVIEW AWARDS 2019 審査員
Nick DenBoer
映像作家
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この作品はブルックリンにある私の小さなアパートを思い起こさせました。細部の亀裂にまで馴染み深さを感じ、それらは1つ1つが私に共鳴するように描かれていました。すべての審査員が隠れた宝物を探し出すためだけに立ち上がった様子を見て、この作品は記憶と実際の身体性に基づいてより多くの空間を作り直したいと思うきっかけを与えてくれました。そしてそれはきっと、クリエイターと視聴者の両方にとって興味深いものであるはずです。
NEWVIEW AWARDS 2019 審査員
Keng-Ming Liu
Bito創業者兼クリエイティブディレクター
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ごくありふれた部屋が、コードを辿るという何気ない行為の結果、空間的な位置関係やスケール、部屋という環境の存在そのもの、ひいては自己の存在そのものまでをもあらためて問い直すような領域に独特の私的で詩的な空間でいつのまにか導いていくという点で、アーティスティックな可能性として特に優れていると感じました。現実感が虚構性を演出し、虚構性が現実の意味を再構成して問い直す、そうした意味の抽出と編集という行為に、VRというメディアは向いているのだなと改めて感じさせてくれた作品です。
豊田 啓介
建築家
noiz Architects -
作品は、無機質な空間ではなく、作者の自邸を模した日常の一コマから始まるため、空間の中に自然に入りこむことが出来る。 空間構成とストーリー進行のルールはとてもシンプルで明確だが、空間の抑揚 、ドラスティックな場面転換によって、連続的に驚きを与える作品になっている。 VRが現実と切り離された仮想空間でありながら日常の延長のように感じさせるこの世界は、人間の創造的な表現を拡張しているように感じられた。
PRIZE OWNER 2019
杉山 央
森ビル株式会社 MORI Building DIGITAL ART MUSEUM室長
一般社団法人MEDIA AMBITION TOKYO理事
FEATURING WORKS
ファッション・音楽・映像・グラフィック・イラストレーション...etc
同時代のリアルな感覚を共有できるアーティストとともに創造する新たなカルチャー体験の作品群。