DANDELION
Ryo Takegawa from xorium
プロダクトデザイナー / アーティスト |日本
OTHER PERSPECTIVE
DETAILS OF THE WORK
AWARDS 2020 SILVER
目の前にたしかにモノがあるのに、スマホを介さずに見た時にそのモノが無くなってしまう。そのハッとする感覚を、スマホを介したまま行いたかった。
その感覚をより強めるために、触れると形がなくなってしまう、身体の延長にありながら実態のないという相反する体験を取り入れた。
モチーフは、日常に溶け込むように日本であればどこでもありふれた存在の道端にある自動販売機、道路標識、郵便ポスト、カラーコーンなどを選定。
作品の超体験にはSTYLY Mobile(APP)が必要になります。体験方法はこちらをご覧ください。
CREATOR PROFILE
Ryo Takegawa from xorium
プロダクトデザイナー / アーティスト |日本
京都を拠点に活動するアーティスト・デザイナー。
京都精華大学プロダクトデザイン学科卒、2017年からエンジニアリングデザインユニット「xorium」として活動し”見えないものを感じる”をテーマに、アナログとデジタルが溶け合う非日常を体験する作品づくりに取り組む。
主な受賞歴にGood Design賞、IF design賞、に総務省異能vationプログラム ジェネレーションアワード部門 [企業特別賞] 等。
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この作品は、現実と仮想、そして現実と仮想の相互作用をうまく結びつけているように感じました。日常生活で見慣れている自動販売機を現実のものとそっくりに再現し、ARを介してこれらの仮想的な物体と相互作用ができるというインタラクションは、仮想現実についていろいろなレベルで考えるきっかけを与えてくれると感じました。
審査員
ルー・ヤン
アーティスト
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ARの未来を考えるとき、世界規模のゲームや押し付けがましい広告環境に考えを馳せることが多いと思います。DANDELIONはこのパラダイムを覆すもので、ユーザーに自動販売機のような一般的なオブジェクトとのインタラクションを求めます。自動販売機のようなありふれた物体は、背景となる要素としてではなく、現実世界でのユーザーの体験の焦点となります。このようなシーンを設定することで、見慣れた空間に新たな理解を呼び起こし、ユーザーが自身の携帯電話を離した後でも体験の印象が残るという、ARならではの体験を提供できている作品だと感じました。
審査員
ジェシー・ダミアーニ
ライター、プロデューサー、キュレーター
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本作は、AR技術を使用したことで物理的なインタラクションに面白さが加わったように感じました。サウンドデザインを加えて、より完成度の高い体験になることを期待します!
審査員
ケンミン・リュー
Bito創業者・クリエイティブディレクター
FEATURING WORKS
ファッション・音楽・映像・グラフィック・イラストレーション...etc
同時代のリアルな感覚を共有できるアーティストとともに創造する新たなカルチャー体験の作品群。