NEWVIEW AWARDS 2019
受賞作品
ファッション/カルチャー/アート分野のVRコンテンツアワード、
NEWVIEW AWARDS 2019。受賞作品を発表!
3次元空間の新たな表現と体験を切り拓く
次世代のクリエイターの受賞作をご覧ください。
GOLD / 1 WINNER
SILVER / 3 WINNER
SPECIAL / 4 WINNER
FINALISTS
JUDGES GENERAL COMMENT
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"自分が体験していたことがある作品の進化系が見ることができてとても刺激的でした。"
今回のファイナリストの作品群はクリエイターの頭の中に入り込めるような作品があったり、自分が体験していたことがある作品の進化系が見ることができてとても刺激的でした。これまで私はVR界においてリアルタイムにみんなで体感出来るライブやイベントに注目していましたが、とても個人的な使い方を突き詰める作品が面白く目を引いたので、その追求をめざした作品を選ぶ結果となりました。
NEWVIEW AWARDS 2019 審査員
夢眠 ねむ
夢眠書店 店主/キャラクタープロデューサー
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"私にとってNEWVIEW AWARD 2019で最も興味深かった作品は、エントリーした作品の中でも最もパーソナルで生々しさが残っている作品でした。"
エントリーした作品の多くは非常によく作り込まれているだけでなく、技術的にも非常に洗練されていました。しかし、私にとってNEWVIEW AWARD 2019で最も興味深かった作品は、エントリーした作品の中でも最もパーソナルで生々しさが残っている作品でした。 STYLYのようなツールは、誰でも没入型メディアを使って自分自身を表現できるためとても重要だと思っています。 VRは非常に直接的で感情的な媒体であるため、作品を作るクリエイターは大きな影響力を持っています。こういったメディアを使った世界を旅することは、クリエイターの頭の中を旅するようなものであり、我々は多くの新しい視点を得ることができます。 他審査員と一緒にこれらの多様な世界を訪問することは本当に新鮮でエキサイティングな体験でした。それは、ウェブ上のリンクをたどるのと同じように、クリエイターの世界を簡単に旅行できるような感覚を覚えただけでなく、クリエイターの世界を訪れた訪問者同士の交流の場が生まれることにもつながると感じました。大きなメインストリームプラットフォームは常に存在しますが、こういった小さくてもユニークで個人に根ざしたスペースこそ、新しい文化が生まれる場所だと思います。
NEWVIEW AWARDS 2019 審査員
Keiichi Matsuda
デザイナー / 映像作家
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"受賞者は全員ユニークで、素晴らしいアイデアを持っていました。"
NEWVIEW AWARDの審査は素晴らしい経験でした。本当に実験的な作品からより洗練されたコマーシャライズな作品まで、さまざまな作品がありました。このような多様な作品を審査するのは大変骨が折れましたが、他の審査員と審議をしながらとても良い結果にたどり着いたと思っています。受賞者は全員ユニークで、素晴らしいアイデアを持っていました。また、他の審査員と同時に同じVR作品を体験するという審査方法もとても楽しかったです。作品の中で他の審査員のVRヘッドセットの動きが見えることで生まれる作品との相互作用を通じて、個人のVR体験ではなくグループのVR体験としてリアルタイムに反応を共有できた経験はとても印象に残りました。
NEWVIEW AWARDS 2019 審査員
Nick DenBoer
映像作家
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"今まで審査員として関わった中でも判断を下すのに一番苦労しました。"
今回のアワードには数多くの印象的な作品が集まっており、その中には自分が審査して良いのか疑うほどクオリティーの高い作品にも出会いました。それぞれの作品にはそれぞれの特色があるため、今回のアワードだけでなくコンテンツやテクニカルといった様々な面で他の賞を受賞することができると願っています。自分自身の個性に紐づいた今回の作品にはクリエイター自身の大変な努力を感じ、今まで審査員として関わった中でも判断を下すのに一番苦労しました。
NEWVIEW AWARDS 2019 審査員
Lu Yang
アーティスト
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"NEWVIEW AWARDでは、クリエイターが持つ想像力の限界に挑戦している視覚体験が非常に多く見られました。"
このNEWVIEW AWARDに出会うまでは、VRは主に映像視聴やゲームで使用されるイメージがありました。しかし今回のNEWVIEW AWARDでは、クリエイターが持つ想像力の限界に挑戦している視覚体験が非常に多く見られました。そして、数々のVR作品を体験する中でクリエイターの想像力には限界がなく、VRはそういった世界観を再現するだけでなく拡張することができることに気づきました。 最近はVRを流行らせるためにVRに特化したコンテンツが作られることが多いと感じています。それに対して私は、ハードウェアを最小限に抑えることで、人々にとってよりVR特有の体験が簡単に理解できるものになると考えています。今回の審査を通じて私自身がたくさんのVR作品を体験してめまいを感じたように、VRを使った複合現実は機能的に実現可能ですが、人間の知覚がまだ追いついていないと感じています。そのため、コンテンツがより複雑になるほど、ハードウェアとソフトウェアの統合が視聴者にとっての体験向上の鍵になると感じました。
NEWVIEW AWARDS 2019 審査員
Keng-Ming Liu
Bito創業者兼クリエイティブディレクター
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"誰でもVRクリエイターに挑むことができるこのNEWVIEW AWARDは、今後のエンタメにおいてもっとも重要なアワードになる可能性があると思います。"
今回参加させていただいて、時代が確実に新しい段階に移行していることを実感できました。VRは発想次第でどんな世界観でもつくれますね。審査でたくさんの作品を体験する中でいろんな角度の興奮がありました。人の数だけ世界観があり、誰でもVRクリエイターに挑むことができるこのNEWVIEW AWARDは、今後のエンタメにおいてもっとも重要なアワードになる可能性があると思います。
NEWVIEW AWARDS 2019 審査員
倉本 美津留
放送作家
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"実験にとどまらずにきちんと人に届く「作品」として着地したものが選出されたように思います。"
VRという間口の広さから、幅広く様々なコンセプトの作品が集まっていて見るのに飽きませんでした。まったく異なった表現目的を持った作品を同列に審査するというのは非常に難しい作業でしたが、振り返ると「体験的であるか」「体験者のことを考えて制作されているか」「制作目的に達するまで諦めずに作り込んでいるか」が受賞作品のポイントだったような気がします。VRは発展途上の分野なので実験的という面が強くなりがちですが、実験にとどまらずにきちんと人に届く「作品」として着地したものが選出されたように思います。
NEWVIEW AWARDS 2019 審査員
大月 壮
映像作家 / 映像ディレクター
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"デジタル世界というものが日常の物理世界の彼岸ではなく、あくまで普通の肌理の細かさを維持して連続する世界として評価される"
VRとはいいつつ、いわゆるデジタル一辺倒ではなく、日常に接続するさまざまな質感やスケール感、インタラクティブに五感を刺激しそうな(少なくともそういう感じを誘発するような)作品が評価される傾向があったのかと感じました。デジタル世界というものが日常の物理世界の彼岸ではなく、あくまで普通の肌理の細かさを維持して連続する世界として評価される傾向、すくなくともそうした領域に持ってこようとする意志のようなものを全体に感じます。日常の多様なパラメーターのうち、どのレイヤを非日常側に持っていくのか、その選択とバランスが、一つの洗練という共有感覚をつくりつつあるように思えて、とても興味深く体験させてもらいました。
NEWVIEW AWARDS 2019 審査員
豊田 啓介
建築家 / noiz
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"新しい時代の感覚を感じさせるものになっていた"
審査の中で作品を見ていく中で、様々な試行錯誤や実験的な表現手法に出会えたことがまずとても興味深かったです。また、ノミネートに残ったいくつかの作品では、そうした表現が製作者の個人的な体験や眼差しに立脚していることが垣間見え、新しい時代の感覚を感じさせるものになっていたと思います。VRで描かれる世界が、通俗的な未来のイメージとしてではなく、現実の私たちの生活や、社会と響きあうリアルな場所として表現されていくのだと思います。そうした意味でも、作品がVRのコンテンツとしてだけでなく、VRという技術そのもの自体の社会的、技術的成立条件、つまり社会の中での在り方や関係性にまで言及するような作品が今後より生まれてくることを期待しています。
NEWVIEW AWARDS 2019 審査員
谷口 暁彦
アーティスト
関連イベント
※イベントは終了しました
EXHIBITION
ファイナリスト作品を中心にVR体験できるエキシビジョンを渋谷PARCOで開催。DIFFUSION=拡散をテーマに、拡がりを見せる3次元表現と体験の新世界を表現します。会期中の12月15日(日)には審査結果の結果発表および授賞式も行います。
会期:2019年12月14日(土)〜12月22日(日)
時間:10:00~21:00(12/14は13:00 スタート)
入場料:無料
会場:渋谷PARCO 9F クリエイティブスタジオ(渋谷区宇田川町15-1)
NEWVIEW STAND
NEWVIEWプロジェクト、昨年の成果作品を中心に、気軽にVR作品を楽しめるVRスタンドを設置します。
会期:2019/11/22(金) 〜 12/22(日)
時間:10:00~21:00
入場料:無料
会場:渋谷PARCO 5F特設会場(東京都渋谷区宇田川町15-1)
SHOWCASE
昨年実施のNEWVIEW AWARD 2018でPARCO賞を受賞したVR空間デザイナーDiscont氏が手掛けるARインスタレーション作品「World’s end supernova」の常設展示が、渋谷パルコ5F「SHIBUYA XR SHOWCASE」で、11月22日のオープンに合わせてスタートします。
会場:渋谷PARCO 5F エスカレーター横吹抜け