The 4th Wall
Teruki Okamoto
Multimedia Performer |JAPAN
OTHER PERSPECTIVE
DETAILS OF THE WORK
AWARDS 2022 FINALISTS
The 4th Wallは、上演芸術に存在する「第4の壁」という概念を契機にこれからのリアリティについて考察するVR映画。
第4の壁とは作品(フィクション)と現実の間にある境界のことで、それがあることによって観客の没入的な鑑賞を促すことができるといわれてきた。
私は「第4の壁」が壊れる演出が好きだ。
舞台上の演者が突然こちらを見つめた時、映画内に不意に書き割りやカメラが映ってしまった時。
信じていた地面がなくなってしまったかのような不安さと、新しく自分の中で現実の定義を結びなおした時の安心感。
これが「リアリティ」というものなのかといつも思う。
現在、XR技術の発展によって、むこう側は虚構、こちら側は現実という図式はもはや成り立たなくなりつつある。
現実も非現実も、その区分けさえ重さを失っていく世界で、それでも「自分はここにいる」と感じられる確かなリアリティはどこにあるのだろうか。
CREATOR PROFILE
Teruki Okamoto
Multimedia Performer |JAPAN
ジャグリング国際大会ジュニア部門3位受賞。北米周遊ツアー公演出演、Edinburgh Festival Fringe Asia Art Award Best Showなど、国内外での出演・受賞多数。
幼少期より続けているジャグリングを通じて、人の身体と物体、世界における「エネルギーの動き」に興味を持つようになる。
独自に構築した運動原理に基づく振付を創作し、それをさらにプログラミングや映像技術で演出するマルチメディアパフォーマンス作品を制作している。
FEATURING WORKS
ファッション・音楽・映像・グラフィック・イラストレーション...etc
同時代のリアルな感覚を共有できるアーティストとともに創造する新たなカルチャー体験の作品群。