Bloom in Motion
JACKSON kaki
Artist |Japan
OTHER PERSPECTIVE
DETAILS OF THE WORK
JACKSON kakiによるApple Vision Proを用いたサウンド、身体、3DCGのパフォーマンス作品である。これは空間コンピューティングの技術が発展し、空間上にさまざまなメディア、例えば3DCGや2Dイメージ、音などがすべて等価に扱われ、誰しもが操作を可能になることが出来る未来を想像し、「操作」をパフォーマンス作品である。物語は「はなさかじいさん」から着想を得て、木のオブジェクトを世界の中心と見たてて、生み出されるオブジェクトを操作し、花を咲かせていく。
CREATOR PROFILE
JACKSON kaki
Artist |Japan
1996年静岡県生まれ。山梨県甲府在住。2020年に大学を卒業後と共にフリーのアーティストとして活動を始める。VR/AR、3DCG、映像、パフォーマンス、インスタレーション、サウンド など、マルチメディアを取り扱い、身体の自然と、バーチャル・リアリティーの概念について制作とリ サーチを行う。
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実際に操作してみると、電脳生け花のようで非常にプレイフルで楽しめた。ガムのように伸び縮みするマテリアルを操る独特の感触も魅力的。
領域の限界を逆手にとったような、木を中心とした区切られた領域で遊べる安心感がここにはある。花以外の恐竜や色んな生き物も登場するところが、小さな空間でありながらも何か新しいワールドを作れるような遊び心地。
その点において、花さかじいさんというよりも、北欧神話の世界樹を連想する箱庭的な遊びのように感じた。
NEWVIEW AWARDS 2024審査員
サエボーグ
アーティスト
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デジタルアートならではの「操作する」という体験も含めた作品化、そしてAppleVisionProというデバイスの登場によって、表示されるオブジェクトに、本当にそこにあるかのようなリアリティがもたらされ、さらにハンドトラッキングが可能にする”手でつまむ”行為を通じた「操作」の確かな手応えを得る。最新の技術が可能にする体験と表現をかけ合わせ、かつこの技術の黎明期にふさわしい、次代のリアリティを模索する挑戦的な姿勢を感じる、”今”だからこそ生まれた作品であると言う点が、この作品の大きな価値だと考えました。
そしてこの表現には、バーチャル空間上でつまむという行為がビジュアルだけでなく音楽へ作用されるという体験を通して、新しい芸術表現のひとつになる可能性を感じました。PARCO PRIZE審査員
手塚 千尋
株式会社パルコ 宣伝部 部長
FEATURING WORKS
ファッション・音楽・映像・グラフィック・イラストレーション...etc
同時代のリアルな感覚を共有できるアーティストとともに創造する新たなカルチャー体験の作品群。