Birds of a Scape
toidcoder
絶景ハッカー |日本
OTHER PERSPECTIVE
DETAILS OF THE WORK
AWARDS 2020 GOLD
「不死鳥とともに、夜空に飛び立とう。
仲間の鳥と光と音を集めて行こう。」
VR空間で、インタラクティブミュージックを行い、景色を作っていって、物語を進めて行ける作品を目指しました。
例えば、コントローラーによって仲間を呼んだり、星空をつけていくことができます。
音楽によって彩られ、プレイヤーによって作られて変わっていく絶景を見て聞いて感じてください。
今回、この作品の景色を作るにあたって、ジェネラティブアートを多用しました。複数のプログラミング言語とアルゴリズムを使って、鳥や街並みや星空を作りました。
VRで楽しんだ絶景と音楽は、ARでリアルの世界にも持ち込むことができます。今回、AR作品「Birds of a Scape AR」も作りました。
作品の超体験にはVR HMDが必要になります。体験方法はこちらをご覧ください。
CREATOR PROFILE
toidcoder
絶景ハッカー |日本
Masashi Yoshikawa(@jokermarshi), Shun Katakami(@motitgome), Yuki Yoshida(@yos1up)らによるクリエイターグループ。大学院の研究室で意気投合して活動開始。エンターテインメントと情報技術の融合による新しい体験を模索し、以下のような多岐にわたる活動を行ってきた。今回が初のxR作品。
・toid:プログラミングを用いてエンターテインメントを創りあげるパフォーマンス、いわゆる「ライブコーディング」を、リモートで共演可能にするプロジェクト。
・mimicopus:耳コピの練習ができるウェブサービス。問題投稿、自動採点、レーティングシステム等の機能があり、100以上の問題が投稿された。
・mimicopynet:ディープラーニングを用いて耳コピを自動で行う機械学習アルゴリズムの開発プロジェクト。
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不死鳥と聞くと手塚治虫の「火の鳥」が自動的に脳内で立ち現れる日本人は多いだろう。氏のライフワークであった火の鳥は、生命の本質と永遠の命を時空を超えて描いた、まさにXRの古典であると捉えることができるが、この「Birds of a Scape」はどうだろう? 「人の役にたったことのない、ただ生きているだけの不死鳥」という設定は、未来においても過去においても木偶の坊足りうるというのか?そんなことはない。このジェネラティヴな音と光の世界は、予測不可能な円環運動を描く点において、"火の鳥"に劣らないイノセントな"光の鳥”を生み出している。そして無限に輪廻を繰り返す「Birds of a Scape」はARとしても機能し、物理空間をも浄化する。この作品に若き才能の鼓動を感じる!!!!
審査員長
宇川直宏
現在美術家(DOMMUNE)
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作品が持つ世界観や体験を壊さず、さらなる仕組み、アウトプットの作り込みで進化をしていくことに期待して選定した。
審査員
真鍋大度
アーティスト・インタラクションデザイナー・プログラマ・DJ
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不死鳥の背中に乗って、空を飛びます。仲間の鳥を呼んだり、光や音を集めるには、体験者の存在が欠かせません。コントローラーで仲間を呼ぶたび、飛んでいる空は自分の景色となっていきますし、操作するたび様々な音色が聞こえてきます。鳥と光と音の物語に、自分が参加して初めて景色が生まれる詩的な世界観が心を温めてくれました。
審査員
和田彩花
アイドル
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インタラクティブな音楽に合わせて、鳥になって空を飛ぶ、おだやかなフライト。これは誰もが必要と感じる体験だと感じました。
審査員
デイヴィッド・オライリー
マルチディシプリン・アーティスト
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この作品は、音楽と風景の体験を融合させた全体的なフレームワークデザインが非常に完成度が高く、さらに時間をかけてビジュアルに磨きをかけることで、より面白くて完成度の高いVRゲームになると感じました。今後のアップグレードにも力を入れていただきたいという意味でも、GOLDに選出しました。
審査員
ルー・ヤン
アーティスト
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Birds of a Scapeは、心のこもった体験であると共に、身体の動きと共創を誘うユニークなインタラクション言語でもあると感じました。仮想空間でユーザーの身体を活性化させるような、VRのユニークな機能を取り入れているだけでなく、喚起的で芸術的な方法でそれを実現していました。Birds of a Scapeの物語はユーザーの動きによって情報を得られるため、一人一人が自分の共感覚的な軌跡を残していきます。このようなユーザーの動きによる生成的な要素を取り入れていることで、驚きと豊かさがさらに増しました。
審査員
ジェシー・ダミアーニ
ライター、プロデューサー、キュレーター
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特にこの作品に関しては、さらなるイノベーション、ブレイクスルー、応用があることを期待しています。ビジュアル面では、体験がとても面白いです。
審査員
ケンミン・リュー
Bito創業者・クリエイティブディレクター
FEATURING WORKS
ファッション・音楽・映像・グラフィック・イラストレーション...etc
同時代のリアルな感覚を共有できるアーティストとともに創造する新たなカルチャー体験の作品群。