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Wandering with a Flashlight

suzukikeigo_

Artist |JAPAN

OTHER PERSPECTIVE

DETAILS OF THE WORK

NEWVIEW SCHOOL 2022

私達が都市に集まり、生活するのは何故か。
人や文化や情報が密集し、気がつけば利便性の高い空間の中で充実した生活を送っている。
その反面、人工的に作られた空間は異質で居心地が悪いとされている。
対して自然環境は、その空間に身を置くことでストレス改善の効果や癒しの効果があり、
生活の中で必要不可欠とされている。
それでは、バーチャル環境で作られた人工的な自然環境はどうだろうか。
ここはデジタルの中でしか成立しない空間である。
しかし、もし地球上のエコシステムと同じような、なんらかの循環がそこにあったら。
有機的なものが提供する癒しや居心地の良さを感じることができたら。
「人工的な自然」として新しい自然の価値観を作り出すことができるかもしれない。

暗闇の中を懐中電灯で照らして彷徨うその姿は、どこかに居場所を探しているように見える。

居場所とは本来、「人のいる場所」といった物理的な意味で使われていた。
しかし昨今、人との関係性や社会的な役割、安心感や所属感を感じられる空間など、
それは多様な意味で用いられている。

私は、自らの居場所を規定できないでいる。
そんな人がこの世界にどれくらい居るだろうか。

孤独であると感じる境遇の人が、
暗闇の中で、自ら歩みを進めて居場所を見つけるきっかけになってほしい。

それは逆説的に、私が居場所を見つけることにも繋がる。

コントローラーのトリガーを引くことで、懐中電灯が動作し前方を照らすことができます。
立体的に配置された自然の音を感じながら、自然の中を歩いて欲しいです。
(PCVRでは懐中電灯は動作しませんのでご了承ください。)

CREATOR PROFILE

suzukikeigo_

Artist |JAPAN

1999 3DCG 視界に広がる風景の移ろい、見え方に興味があります。自然環境が好きです。

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