Portal film
小林央河
JAPAN
OTHER PERSPECTIVE
DETAILS OF THE WORK
NEWVIEW SCHOOL 2022
写真は写された現実にはなりえないが、シャッターを押して写真を撮るとき、あたかもその被写体や写真そのものに触れているように感じる。
つまり、写真に触れると実在感を感じるということである。
この作品は写真を膜のようにめくることにより別の空間が現れ進んでゆくVR作品。
現実の渋谷にかつてその場所にあったという痕跡という形で同じ場所で撮られた写真が張り巡らされた都市AR作品。
そして、それそれの体験で使用された写真を写真集として実際に実在させた実物によるXR作品となっている。
これらの体験は別々ではあるものの、その作品内に共通する写真を使用することで写真が複数の実在感をつなぐPortal filmとして機能するのだ。
CREATOR PROFILE
小林央河
JAPAN
「写真はその画像を紙媒体に押し込むことで写真という体をなしているが、
その写真に押し込まれている画像そのものには媒体が存在していないため3次元的な身体といえるものはない。
しかしデバイスにより写し出された画像を見つづけ定着しきっている私たちは、あたかも身体のない画像そのものと接しているような錯覚を常に起こしている。
そのうえで画像が存在しているデバイス内で複数の3Dソフトウェアに通し続ける暗室作業を行いその画像を立体化・3Dプリントすれば、その画像のみを元として生成された媒体をつくり出すことができるのではないか。
そして間接的にでも、私たちが錯覚している画像そのものの身体に触れられるのではないか。」というテーマで作品を製作。主な受賞歴にTOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2021 多和田有希賞 受賞。 instagram:https://www.instagram.com/oga93126/ twitter:https://twitter.com/2anc2
FEATURING WORKS
ファッション・音楽・映像・グラフィック・イラストレーション...etc
同時代のリアルな感覚を共有できるアーティストとともに創造する新たなカルチャー体験の作品群。