パルコは、カルチャーとエンタテインメントが交差する新たな表現・体験作品を期待する
NEWVIEWで、カルチャーやファッションの新たな空間表現の足がかりを作りたい
パルコは、現在エンタテインメントで普及が進むVR技術のファッション・リテール分野での活用方法を開拓する試みとして、VRを活用して服を見せる、また新しい服の買い方を提案するショッピングコンテンツを開発し、さまざまなデモを実施してきました。
2017年SXSWに出展の「デザイナーズモール・オブ・トーキョー in the FUTURE」。未来の売り場をVRで表現
NEWVIEWでは、これから応募される各作品を通して、カルチャーやファッションをテーマとした新たな空間表現との出会い、またそれを生み出すクリエイターとのつながりを作り、今後さまざまなクリエイターと手を取りコンテンツ制作に取り組む足掛かりを作りたいと考えています。
目指すのは、カルチャーやエンタメが交差する新たな体験
キーになるのは“デジタルと体験”。パルコは「独自の先行的 ICT 活用」を事業戦略の柱のひとつとして掲げ、店舗でのデジタル環境を整備することで新たな消費体験の提供を推進しています。
従来の渋谷PARCOがインキュベートしてきた、ファッションからアート、映画、演劇というカルチャーコンプレックス的な機能にデジタルを掛け合わせ、カルチャーとエンタテインメントが交差する新しい体験を作りたいと考えています。
ファッション/カルチャー分野でのVR/MRの活用の可能性は?
パルコのVRショッピングコンテンツのイメージヴィジュアル
一つはアートやエンタテインメントとして、非現実的な空間や特別なコンテンツをVRで見せること。ファッションショーや、劇場作品、クリエイターの展示等を、専用の場所を用意しなくても見せることが出来るというVRの利点を生かして、より多くのコンテンツをクイックに提供することが出来ると考えています。
もう一つは売場の機能拡張です。実店舗の面積は限られおり、普段はその制約の中で行われている店舗の商品配置や、ブランドコンセプトの表現をVRやMRを活用して拡張できると考えています。ゴーグルを通じて、ブランドのコンセプト動画や、実店舗に置く事が出来ない商品、専属モデルの着用イメージ、スタッフのおすすめコメント等を、実空間と組み合わせて見せるなど、リアル売場の機能拡張を図りながら、近未来的な買い物体験を提供することが出来るのではないかと考えています。
期待するのは、世の中に大きなインパクトを与えるような作品
上述のように、2019年秋開業予定の新生渋谷PARCOでは、パルコがこれまでも発信してきたファッション・アート・エンタテイメントといったカルチャー要素とテクノロジーを掛け合わせる事により、新しい体験を提供していきたいと考えております。その中でVRのような新しいテクノロジーも積極的に取り入れていけたらと考えているので、今回のNEWVIEW AWARDを通じて、ファッション・アート・エンターテインメントの切り口で世の中に大きなインパクトを与えるようなVR空間表現、コンテンツに出会える事を期待したいと思っております。